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知人夫婦が元日に新川富崎の観音堂に初詣…

 知人夫婦が元日に新川富崎の観音堂に初詣した時の話。日々変わりゆく風景、沿道のマンションなどを眺めつつ到着した観音堂の石段は、約20分待ちほどの混みよう▼それぞれ家内安全や無病息災などの願かけをして参詣をすませ、おみくじをひいたところ夫婦そろって「大吉」。いわく「することなすこと幸の種」など、向こう1年の幸運を約束するお宝ワードが次々と▼知人がしみじみと語る。思えば人生で大吉など引き当てたことがなかったかも。特にここ数年は「末吉」「小吉」ばかりで、おみくじのせいにしたくなる運勢の年もあった。特に健康運に自信をなくし、体力が落ちてゆくのを実感していたという▼あまつさえ数年前の正月旅行では、鎌倉の鶴ケ丘八幡宮で「大凶」をひきあて、ひき直ししたことも。信じる信じぬは本人次第。それでも「大吉」は素直にうれしいと▼その日の夕刻。にぎやかないつもの正月風景に飛び込んできたTV映像は、能登半島地震と大津波警報。翌日には羽田空港の衝撃の航空機衝突炎上事故。世の中、自分たちだけ「大吉」などある訳がない▼ささやかでも被災地に「吉祥」を。1日も早いライフライン復旧と、支援の手が差し伸べられますように。厳寒の能登、すべての人に心身ともに暖まる日が来ますように。(慶田盛伸)

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