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太洋リネン、2日連続火災 工場南棟2階、北棟全焼

1階部分が激しく燃える太洋リネンサプライの北側工場=4日午前4時17分、石垣市登野城(読者提供)

1階部分が激しく燃える太洋リネンサプライの北側工場=4日午前4時17分、石垣市登野城(読者提供)

深夜に爆発音、けが人なし
火元や原因、科捜研調査へ

 2日夜遅くから3日未明と4日明け方の2回にわたり、洗濯業・太洋リネンサプライのクリーニング工場=石垣市登野城=で火災が発生した。八重山警察署によると、工場は同一敷地内に南棟と北棟の2棟あり、2~3日の火災で南棟は2階全焼・1階半焼、4日の火災で北棟が全焼した。この火事でけが人など人身被害は出ていない。出火原因は特定されておらず、警察が事件事故の両面から調べを進めている。関係者によると、県警の科学捜査研究所が調査で入る予定。

 同社は、ホテル・レストラン等の業務用ベッドシーツやタオルなどのクリーニングを請け負っている。

 八重山署によると、南側と北側の工場は軽量鉄骨造2階建て。1回目の火災は2日午後10時26分ごろ、工場の近くにいた同社従業員から「敷地内から焦げ臭いにおいがする」と通報を受け、現場に警察官が到着すると南棟の2階部分で火の手が上がっていた。消防のポンプ車5台、消防隊員21人、消防団員5人が消火活動にあたり、約4時間後の3日午前2時19分に鎮火した。工場周辺の畑や建物に延焼はなかった。

 石垣市消防本部によると、工場の性質上、タオルやシーツなど可燃物が大量に置かれていたため、燃焼の激しい箇所が数カ所あり火元の特定が難しいという。消防関係者は「2日に起きた火事で、2階部分は全体的に燃え広がり、焼け具合も強く発火場所が判断しにくい」と話す。

 4日は午前4時前に消防へ通報が入った。火災に気づき通報した男性によると、午前3時40分ごろ通勤途中に工場から白煙が上がっているのを見つけた。建物内から爆発音も聞こえ、北棟の窓から黒煙が出ていたため通報したという。男性は「炎が一気に広がった。まさか2日連続で(火事が)起きるとは」と驚く。

 到着した消防がポンプ車6台、消防隊員30人、消防団員2人で消火作業を行った。午前8時ごろに火の勢いは収まったが、現場にシーツやタオルなどが多く積まれていたため、剥がしながら水をかけて工場外へ搬出する作業に時間を要し、通報から10時間以上が経過した午後5時12分に鎮火した。

 消防によると、何らかの原因により建物1階部分で発火。階段に置かれたタオルなどの可燃物をつたって2階部分まで延焼したとみられる。

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