飲酒運転 恐ろしさ実感 八重山自動車学校で体験講習
- 2023年12月23日
- 災害・事件・事故
飲酒運転体験講習会(八重山自動車学校・八重山地区交通安全協会など共催)が22日夜、同校で開かれ、石垣市職員ら12人が身体にアルコールを保有した状態での運転を体験した。参加者らは普段とは異なる感覚に悪戦苦闘。速度超過やふらつき縁石乗り上げをくり返すなど、飲酒運転の危険性を体感した。
飲酒運転根絶の啓発を目的に実施されているもの。参加者らは飲酒前に同校の専用コースを運転し、その後は交通安全に関する講話を受けながら約1時間ビールやチューハイ、泡盛などを口にした。
それぞれアルコールを計測し、助手席に同校検定員を乗せて車を運転。検定員によると右折、左折後のふらつきや一時不停止などが多く見られたという。
ビールを4缶飲み、基準値アルコール濃度を3倍近く上回る0・45㍉㌘が検出された状態で運転した男性(48)は、同じクランクでそれぞれ左右の後輪を乗り上げた。飲酒前は減点なしの運転だったというが、「注意しているつもりでも感覚が全く違った」と驚いた様子。「飲酒運転は恐ろしく、許されるものではないと実体験させてもらった。絶対にしない」と強く誓った。
県警のまとめによると、昨年の県全体の飲酒運転検挙数は1024件、飲酒がらみの人身事故は57件でそれぞれ全国ワースト1を記録した。石垣市の飲酒運転検挙者数は33人で県内41市町村中7位だった。
八重山署管内では今月だけで13人が検挙されているといい、新城賢弥交通課長は「周りの方に飲んだら乗らないということを伝えてほしい」と呼び掛けた。
同校の山城靖副校長は免許取り消し期間や金銭的負担などを解説。岡田武秘校長は「飲酒による危険な運転が重大事故につながる」と注意を促した。
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