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民放テレビの情報番組で著名な政治評論家が…

 民放テレビの情報番組で著名な政治評論家が「社会保険料を見ていない」と発言した後に反省し、今春から社会人になった孫娘の給与明細を見たところ、「これなら社会保険料を見るようになるなと思った」とその負担の多さに驚いていた▼番組は岸田内閣の減税政策を特集する中で年々増加する社会保険料に焦点を当てていた。視聴者からは、減税よりも社会保険料の軽減を求める声が非常に多かった、と紹介されていた▼会社員の場合、税や保険料が源泉徴収で差し引かれて給与の支給を受ける。このため納税の実感が薄れ、税金や保険料は「納める」のではなく「とられる」という意識に。前述の評論家のように、どれくらい負担しているのか分からない人が多いのかも▼国税庁の2021年調査によると、源泉徴収されている給与所得者の割合は85・6%と圧倒的に多い。国にとっては給与が支給される前に徴収できるのだから、とりっぱぐれがない。うまい仕組みである▼半面、主権者にとっては負の側面が。納税の実感が薄れ、政治に無関心になる。為政者にとっては好都合だろうが、そうであってはいけない▼毎月の給与明細をしっかり確認しよう。いくら負担し、どう使われているか、どう使われようとしているか、厳しい目を。(比嘉盛友)

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