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年末年始の交通安全を 石垣市

年末年始の交通安全県民運動出発式が開かれた=21日午後、石垣市民会館大ホール

年末年始の交通安全県民運動出発式が開かれた=21日午後、石垣市民会館大ホール

出発式で意識高揚図る

 「運転はゆとりとマナーの二刀流」をスローガンとした年末年始の交通安全県民運動が21日から始まったのに合わせ、出発式が同日夕、石垣市民会館大ホールで開かれた。石垣市職員や八重山警察署、八重山地区交通安全協会や同防犯協会の会員など約100人が集まり、飲酒運転根絶や交通安全への意識高揚を図った。運動期間は来年1月4日までの15日間。期間中は交通安全にまつわる各種イベントを企画している。

 今年は、①飲酒運転の根絶及び危険運転の防止②こどもと高齢者をはじめとする歩行者の安全の確保と高齢運転者の交通事故防止③自転車などのヘルメット着用と交通ルール遵守の徹底―の三つを運動の重点に掲げている。

 八重山署によると、21日現在、管内では人身事故が93件発生しており、信号機のない交差点での事故が多発。一時停止と安全確認を怠ったことが主な原因だという。

 飲酒運転では、21日までに61人のドライバーを検挙。刑法犯罪は、約330件発生し、うち、自転車盗難が60件超と、昨年1年間の約30件を大きく上回っている。

 出発式で、八重山地区交通安全協会の舟道和夫会長は「忘年会や新年会で飲酒の機会が増え、飲酒運転の増加が懸念される。飲酒運転の悲惨さを訴え、根絶を図っていく必要がある。安全・安心に新年を迎えられるよう、運動へのご協力を」とあいさつ。

 石垣市交通安全推進協議会副会長の知念永一郎副市長は「飲酒運転の危険性や交通事故を起こした場合の責任の重大性を訴えて飲酒運転防止に取り組む必要がある。これから年末年始に多発する事故や犯罪の傾向について認識を深め、周囲の意識改革をすすめて安心・安全な住みよいまちづくりに共に取り組もう」と述べた。

 前堂也寸志署長は「飲酒の機会が増える年末年始を迎え、飲酒検問を強化している。安全で安心な八重山地域の実現のため、ご支援とご協力を」と呼び掛けた。

 期間中は、▽飲酒運転体験教室(22日、八重山自動車学校)▽飲酒運転撲滅クリスマス作戦(25日、マックスバリュやいま店)―などを予定している。

 出発式に先立ち、石垣第二中学校吹奏楽・マーチングバンド部による演奏も行われた。式後のパレードは、雨天で中止となった。

 

  • タグ: 交通安全年末年始
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