自立ビジョン、町民憲章へ 第5次与那国町総合計画策定
- 2023年12月20日
- 政治・行政
【与那国】与那国町はこのほど、町の最上位計画にあたる第5次与那国町総合計画を策定し、議会で承認された。2005年に策定された「与那国・自立へのビジョン」(通称、自立ビジョン)を「町民の重要な思い」として町民憲章への昇華も検討すると示されたほか、2060年の人口目標を1500人と定めた。期間は、2023年度から35年度までの13年間。
同計画は、「笑顔で速やかに住み続けられる自然・暮らし・歴史文化が調和する島」を基本理念に策定。
分野目標として、①伝統を受け継ぎ多様な暮らしのある与那国②生きがいと笑顔のある健康な与那国③豊かな地域資源を生かした活気のある与那国④学びとスポーツが盛んなともに学ぶ与那国⑤災害対策の取り組み強化で安全・安心な与那国⑥持続可能な美しい与那国⑦自律し共に助け合う与那国いきいきと働けるまち―の七つを掲げている。
序編では、2005年に策定され、16年に改定された「与那国・自立へのビジョン」を「町民の重要な思いとして位置付けるとともに、将来的には、内容を精査しながら自立・自治宣言を『与那国町民憲章』に昇華させることなども検討」すると明記。
続く基本構想では、基本理念や基本目標、行政の方針などが記され、基本計画では各分野目標への取り組みなどが示されている。
人口推計では、現状について「自衛隊員の駐屯により人口は増加に転じたものの、それ以外の住民の減少傾向に歯止めはかかっていない」とし、▽中学卒業後に島を離れた人たちが、その後戻れる環境をつくる▽仕事の創出により定住人口の増加を目指す―の二つの目標を定めた。
そのうえで、2060年の目標人口を1500人に設定。数値については、自衛官の人数は考慮せず、国の予測をそのまま採用したという。
同計画は、2021年から3年間かけて作成。作業部会や検討会議、意識調査、ヒアリング、策定委員会、パブリックコメントの実施などを行ってきた。
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