米原キャンプ場廃止可決 跡地活用、地域と協議へ
- 2023年12月19日
- 政治・行政
石垣市米原キャンプ場の廃止が18日、12月定例石垣市議会で決まった。ことし3月定例会から継続審議となっていたキャンプ場廃止条例案は採決され、賛成11、反対10で可決。昨年9月の改選以降、与野党内それぞれで賛否が割れる珍しい結果となった。今後はデイキャンプが可能な緑地化を視野に地域住民と協議しながら活用方法を探っていく。
米原キャンプ場は1983年に市直営の管理運営でスタート。キャンプ利用時の騒音や光害、臭いなど利用者と地域住民の間にあつれきが顕在化。地域から廃止を求める要請などを受け条例案が提案され、建設土木委員会で審査してきた。公聴会で地域住民から意見を聴取し、15日の委員会で可否同数となり石川勇作委員長採決で可決を決定。18日の最終本会議で諮った。
後上里厚司氏は、キャンプ場廃止の前に利用ルールの策定を訴えた。仲間均氏は、15日の委員会で採決直前に当局からデイキャンプ利用の可能性について説明があったとして「これまでなかった話を出してきてあまりにも乱暴。地域内で賛成、反対が対立している。行政がしっかり中に入って課題を解決すべきだ」と廃止に反対。
また、箕底用一氏は米原地区にある30世帯のうち、公民館と同調してキャンプ場廃止を訴える住民が「11人しかいない」と指摘。住民一人一人の意見を反映させるため「しっかり調査をやるべきだ。そうでなければ、一度廃止案を白紙撤回にすべきだ」と反対した。
採決の結果、賛成11(伊良部和摩、石垣達也、平良秀之、登野城このみ、髙良宗矩、長山家康、石川勇作、東内原とも子、友寄永三、砥板芳行、宮良操)、反対10(後上里厚司、箕底用一、仲嶺忠師、仲間均、田盛英伸、大道夏代、内原英聡、花谷史郎、長浜信夫、井上美智子)だった。
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