八重山毎日新聞社

　一年を締めくくる忘年会シーズンに突入した。新型コロナの過去3年間、多くの会社が自粛した忘年会は、ことし完全復活を果たしている▼2020年12月時点で忘年会予約ゼロだったあるホテルは、200件以上の予約が入った。宴会場は毎日埋まる盛況ぶりで、1年前から会場を予約するケースもあった▼コロナ禍で入社した新社会人は、一度も会社の忘年会を経験したことがないだろうし、楽しく忘年会を過ごしてほしいもの。ところがインターネットの記事を読むと「忘年会に行きたくない」「復活しなくていい」「忘年会は業務なのか」といった声があちこちにあった▼忘年会は立ったり座ったりして飲食しながら会話する社内イベントで、面倒なのは急に振られるあいさつや自己紹介。ここで忘年会を乗り切る簡単なテクニックを紹介しよう▼しゃべる前に会場がざわついることがある。この場合、しばらく口パクであいさつするといい。話す内容と関係なく注目される。直前にあいさつした人のネタや話題を引用するのも王道。一瞬でも笑いが取れたら成功で、最後に直近の目標を語って締める▼忘年会は他部署の社員と交流できる貴重な機会。ふだん交流がない人の意外な一面をみるかもしれないし、自身の成長につながる好機があるかもしれない。（玉津盛昭）