二中、2年連続日本一 平真レインボーは銀賞
大旗でクライマックスを飾る石垣第二中吹奏楽・マーチングバンド部の部員ら=9日、埼玉県・さいたまスーパーアリーナ
忍者と虹をテーマにした平真マーチングバンドレインボーの部員ら=9日、埼玉県・さいたまスーパーアリーナ
【埼玉】第51回マーチングバンド全国大会(日本マーチングバンド協会主催)が9日、埼玉県のさいたまスーパーアリーナで行われ、中学生の部・小編成で沖縄支部代表の石垣第二中学校吹奏楽・マーチングバンド部が2年連続となる最高賞の金賞・編成別最優秀賞に輝いた。また、小学生の部・小編成で沖縄支部代表として出場した平真マーチングバンドレインボーが銀賞に入った。
石垣第二中(部員50人)が全国舞台で再び頂点に立った。連覇を狙う演目名は「Be The Best」(最善を尽くせ)。ファイナルファンタジーなどの人気ゲームの曲を取り入れたステージは、冒頭から音圧のあるダイナミックな演奏と、息のそろったパーカッションで客席の視線をくぎ付けにした。対照的に穏やかな入りとなった後半は、幻想的なフラッグワークと、ミスのないライフルトスを披露。クライマックスは金色の大旗が入り乱れる中、部員らは渾身のステージングで完全燃焼した。
部長の前田亜依海さん(3年)は、「タイトル通り、人の心をつかむカンパニーに全力を尽くした。連覇も意識したが、今できることに全員一丸となって挑んだおかげ」と声を弾ませた。
副部長の東友優さん(同)は「去年を経験しているので驚くほど落ち着いていた。今までで一番きつい演目だったが、やり切ることができた」と喜び、砥板愛さん(同)は「最高の仲間と最高のマーチングができた。高校に行ってもさらに技術を磨いていきたい」と意欲を見せた。
顧問の比嘉亜喜浩教諭は「連覇の重圧あったと思うが、よく取ってくれた。日頃の努力の成果だと思う」と日本一の教え子たちをたたえた。
4年ぶりに全国大会のステージに立った平真マーチングバンドレインボー(部員22人)の演目は「忍~月虹~」。戦国時代の世界観をイメージし、忍者の衣装に身を包んだ部員らが、隠し扉や空手の動きを取り入れた勇壮な動きと力強いパーカッションで会場を沸かせた。クライマックスは幸せを呼ぶと言われる「月虹」をディスプレークロスで表現。元気いっぱいの堂々の演舞に大きな拍手が送られた。部長の新本京香さん(6年)は「他校もいて緊張したが、自分たちの精いっぱいを出せた。指導してくれた先生方や大道具の制作を手伝ってくれた父母のおかげ」と感謝。副部長の平石夏海さん(同)は「ミスもあったが、見せどころのカンパニーを全員で頑張った。楽しかった」と笑顔だった。(小笠原大介東京通信員)
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