島の祭祀芸能など説明 竹富小中学校
- 2023年12月09日
- 地域・教育
【竹富】竹富小中学校(岡﨑心一校長、児童生徒33人)は8日、町の海洋教育の一環で「エシカルツアーin竹富」を実施した。全児童生徒がガイドとして参加し、島のエコ事情や祭祀芸能、生活などを各ポイントで説明。島民約20人が徒歩や自転車でガイドポイントを巡り、子どもたちのガイドを興味深そうに聞いた。
同ツアーは、参加者が地図を見ながら各自でポイントをまわるスタンプラリー方式。
この日は①世持御嶽②西塘御嶽③旧与那国家④命草(学校)⑤植物体験(学校)⑥西桟橋―の6カ所に分かれ、それぞれのグループが発表しながらガイドを行った。
このうち、旧与那国家では竹富方言の「てーどぅんむに」や赤瓦、シーサー、福木などに関する説明をクイズ形式で発表。「沖縄本島の屋根には雄と雌のシーサーがいるが、竹富島は一匹だけで、オスとメスの区別はない」などの豆知識も紹介した。
旧与那国家の発表をした前本福貴子さん(6年)は「家にない二番座裏や三番座裏など、自分の家との違いとかも含めて学べたのが楽しかった」と振り返った。
同ツアーでは環境への配慮にも取り組み、スタンプラリーに使用した紙は手作りの月桃紙。はんこや地図も子どもたちで製作した。
西桟橋のポイントでガイドした狩俣心羽さん(中学3年)は「島で14年間過ごしてきて、何げなく来ていた西桟橋だが、その歴史や海洋ごみの状況などを知ることで、改めて守っていきたいという気持ちが湧いた」と語った。
ツアーに参加した山中誠さん・節代さん夫妻=竹富=は「生まれ育った地元だけれど、忘れていたことを思い出したり、懐かしくもあり、また勉強にもなった。よく勉強してハキハキ元気に発表していてよかった。島のよさを後世に残してもらえたら」と期待した。
今回は島民向けの開催だったが、今月12日には観光客を含む島外在住者向けのツアーを予定している。
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