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子どもに小遣いをやる。「何に使う?」…

 子どもに小遣いをやる。「何に使う?」「何に使った?」と使い道が気になるが、自由に使っていいお金。説明や報告がなくても親子だから信用しよう▼でも、これが税金となれば話は別。公共サービスを提供するために国民が負担している血税である。知る権利があるし、知らせる義務もある。ところがそうでないものがある。そう、官房機密費。元衆院議員で現石川県知事の馳浩氏の「暴露」で再びクローズアップされた▼当時、自民党で東京五輪の招致推進本部長だった馳氏が講演で「政府の機密費を使って贈答品を渡した」と発言。問題があることが判明すると、すぐに発言を撤回したが、内容は本当だろう▼先の大戦の降伏に当たり、当時の日本政府は重要機密文書の焼却を決定し、軍部や各種機関で大量の文書や書類が灰になった。敵国に情報が渡るのを防いだとの指摘があるが、自らに不都合な証拠を隠滅したわけである▼機密費はこれと似ていないか。もちろん、今は言えなくても、一定の期間を経て公開すべき情報である。ただ、今のままでは誰が何のためにいくら使ったか記録は一切残されておらず、国民は未来永劫知ることができない。歴史的な検証ができない。こんなこと、民主主義国家で許されるのか▼なめられたもんだ。(比嘉盛友)

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