高齢者ら演目多彩 八重山地区老人芸能大会
第45回八重山地区老人芸能大会(八重山地区老人クラブ連合会主催)が7日午後、石垣市民会館大ホールで行われた。12クラブ約140人が出演し、伝統舞踊から創作ダンス、歌など多彩な演目を発表した。ほぼ満席の会場から盛んな拍手が送られた。
地域性豊かな郷土芸能や創意工夫を凝らした演芸などの発表を通して、生きがいづくりと健康増進を図ろうと毎年開催しており、今回は石垣市から9、竹富町から3の単位老人クラブが参加した。
大会は、八老連の大工盛賢会長が「芸能大会は会員が日ごろから楽しんでいる舞踊などを披露する場。皆さまの声援と拍手が何よりの励み。いっしょに盛り上げて」とあいさつした後、役員による「鷲ぬ鳥節」で幕開け。
竹富、新栄町、黒島、大川、小浜、石垣、宮良、登野城、平得、真栄里、大浜、白保の各クラブが次々と登場した。
このうち、大川老人クラブ寿会は、韓国ドラマ「約束(イ・サン)」の主題歌に振り付けをした創作舞踊を披露。チョゴリを着用し、桃色の布を手に優雅に舞った。
小浜老人クラブ明朗会は、物のない時代の戦後間もない頃に音楽などの娯楽を提供して住民を元気づけた「友愛クラブ」を再々復活させ、「ロンドンの花売り娘」「さよなら港」の楽器演奏に合わせて若々しく踊った。
登野城老人クラブいやまし会は「首里城音頭」に再建が進む首里城の無事完成への祈りを込め、平得老人クラブは「八重山育ち」で島々の豊かな芸能文化を表現した。
最終演目は白保老人クラブの「白保村」。創作舞踊や旗頭で豊年祭を再現。「ガーリー」の後に出演者全員が舞台に登場し、「モーヤー」で芸能大会成功の喜びを会場とともに分かち合った。来場者は「おもしろかった」「楽しかった」「みんな若いね」などと感想を話していた。
大会には八重山市町会会長の中山義隆市長が招かれ、祝辞で「高齢者が生き生きと生活を送ることは社会全体の活力にとって極めて重要。市町会として老人クラブの活性化を図り、高齢者政策の推進に努める」と述べた。
関連するニュース
- 関連するニュースはありません。