子どもからのなにげない質問で夜の食卓に…
- 2023年12月08日
- 不連続線
子どもからのなにげない質問で夜の食卓に緊張が走った。そうアレである。「サンタクロースっているの?」。ついにこの日が来てしまったかと妻と視線を交わした。言葉を濁しつつ、絵本「サンタクロースっているんでしょうか?」を思い出した▼図書館の絵本コーナーにおじさんが一人という光景は、少し異様に映るかもしれないと人目を気にしつつも、その絵本をあらためて手に取ってみた▼今から120年前、8歳の女の子ヴァージニアからの質問「サンタクロースはいるのですか」に答えた米国ニューヨーク・サン紙の世界で最も有名な社説が基になっている絵本は、愛や思いやりなど目に見えないものの大切さを教えてくれる▼その社説にはこうある。「ほんとのほんとうっていうのは、子どもにも大人にも、だれの目にも見えないものなんだよ」。筆者も日々の生活に追われ、大切なことを忘れているような気がする▼年の瀬に向けて3市町の社会福祉協議会では、歳末たすけあい運動の真っ最中だ。この運動は、短い期間の取り組みとなる。何らかの事情で困っている人がいる。この機会に「サンタクロース心」を発揮してみようと思う▼さて、子どもたちのサンタクロースはいるのか、いないのか。そちらはぜひ、近くの図書館で確かめてほしい。(立松聖久)
※本コメント機能はFacebook Ireland Limitedによって提供されており、この機能によって生じた損害に対して株式会社八重山毎日新聞は一切の責任を負いません。
関連するニュース
- 関連するニュースはありません。