2時間で弾けたよ 初心者向け三線教室開催
- 2023年12月04日
- 芸能・文化
八重山古典民謡保存会(横目博二会長)主催の2023年度初心者のための三線ワークショップ(八重山毎日新聞社共催)が3日午後、石垣市健康福祉センター2階視聴覚室で行われた。子どもから年配者まで20人が横目会長ら師範・教師計9人から2時間の指導を受け、「きらきら星」「てぃんさぐぬ花」を弾いて歌えるまでに上達した。
八重山の唄三線に触れてもらい、郷土の伝統文化に親しみをもってもらおうと昨年に続き無料で開催。1日で20人の定員に達するなど関心の高さをうかがわせた。
応募した20人のうち17人はまったくの初心者、3人が少しかじったことがあるという程度。ワークショップでは三線の持ち方とつめの持ち方から教わり、「工工四」の見方、音の出し方を学び、ゆっくりと音を奏でた。
横目会長は「間違った音は捨てる。戻らない」「ひたすか弾くことが上達への道」などと助言。最後の15分間は列ごとに成果を発表、拍手で頑張りをたたえた。
参加者のうち、石垣島まつりで八重山民謡を聞いたり見たりして「やってみたい」と思ったという野里愛華さん(平真小3年)は母親の静香さん(41)とともに応募。愛花さんは「初めてで難しかったけど、楽しかった。弾けるようになってうれしい」と喜び、静香さんも「2時間はアッという間だった。今後も続けてみたい」と話した。
60代後半の女性は「前から興味はあったが、機会がなく、今回は初心者対象だったので申し込んだ。三線は触るのも初めて。重たくて肩が凝ったが、家でも弾けるようになりたい」と意欲をみせた。
横目会長は「ひとりでも多くの人に三線に触れ、八重山民謡に親しんでもらえるよう入り口として開催している。若い人は上達が早く、年配者は味のある歌をうたうことができる。1日で定員に達してうれしい」と語った。
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