八重山諸島のニュース・石垣島・竹富島・西表島・新城島・小浜島・鳩間島・黒島・波照間島・与那国島

エントリー

平久保小、年度内廃校へ 住民「やむなし」 

石垣市教育委員会が廃校・廃園の方針を固めた平久保小学校とひらくぼ幼稚園=1日夕、石垣市平久保

石垣市教育委員会が廃校・廃園の方針を固めた平久保小学校とひらくぼ幼稚園=1日夕、石垣市平久保

幼稚園も廃園、石教委が説明会

 休校・休園中の石垣市立平久保小学校とひらくぼ幼稚園を巡り、石垣市教育委員会は1日夜、同校で開いた住民説明会で2024年3月31日付で小学校廃校・幼稚園廃園にする方針を示した。平久保校区の住民にアンケートを実施した結果、「閉校はやむを得ない」との意見が全体の約8割を占め、幼児や児童の在籍が見込めないことなどを根拠に判断。行政手続きが順調に進めば、年度内に廃校が決まる。

 同校は1949(昭和24)年4月5日に白保小学校平久保小学校分校として開校。50(同25)年に中学校を併設。57(同32)年に単独校となった。2021年度から在籍児童が不在となり、今年度で休校3年目を迎えている。同幼稚園は1974(同49)年に開園し、2020年4月から休園となっている。

 石教委は廃校方針の理由について、在籍予定の児童が当面見込めず、アンケートの回答で「閉校はやむを得ない」が77・8%だった点をあげた。加えて▽老朽化が進む体育館の改修・建て替えの検討時期にきているが、休校中は国の補助金が認められず、学校を再開しない限り改修等ができない▽休校状態が続き校舎の老朽化が進むと、取り壊し以外に選択肢がなくなり施設の利活用ができない―ことも一因とした。

 今後のスケジュールは、今月の石教委定例会で最終方針を決定し、来年の3月定例石垣市議会で「石垣市立学校設置条例の一部を改正する条例」を提案し、条例から平久保小とひらくぼ幼稚園の削除が可決されれば、廃校となる。

 住民説明会には、﨑山晃教育長をはじめ、石教委の関係部課長、企画政策課、子育て支援課の課長らも出席。石教委は説明会に参加した大半の住民から一定理解を得たとして、アンケート結果や意見交換会の内容を教育委員に報告することを固めた。

  • タグ: 平久保小学校ひらくぼ幼稚園廃校
  • ※本コメント機能はFacebook Ireland Limitedによって提供されており、この機能によって生じた損害に対して株式会社八重山毎日新聞は一切の責任を負いません。

    ページ移動

    キーワード検索フォーム