1日付本欄に「上司から筆者への『死なすど』…
- 2023年12月02日
- 不連続線
1日付本欄に「上司から筆者への『死なすど』にも悪意はないと信じてやまない」とあった。すいません、上司とは私のこと。もちろん悪意はない。とは言っても、言葉は受け止め方次第。気を付けなければ▼昔から言葉遣いが荒かった。祖母や母にたしなめられたが、「やがまさん(うるさい)」と聞く耳持たず。八重高時代、幼小中からの友人と話していると、周囲から「ケンカしているば」と言われるほど。普通の会話なのに、と不思議だった▼でも高卒後、東京で5年間暮らしたとき、沖縄県人寮以外では標準語に徹した。なまりをなくし、イントネーションにも気をつけた。「いいじゃん」を多用した。でも、なんだか自分をうまく表現できていないような感じ。息苦しかった▼それが、1995年のUターンを機に解放された。2006年には毎年9月18日が「しまくとぅばの日」に設定され、「ばんない使え」の心もちになり、拍車がかかった▼だから、観光客にも、方言を使わずともイントネーションやなまりを変えずに普段通り話すようにしている。そのほうが地元と接している感があって喜ばれる▼筆者にとっても、前日の本欄にもあるように「言葉がアイデンティティーを強化する」ものとなっている。もちろん、荒くならないように。(比嘉盛友)
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