島々の芸能、華やかに「さにんばな」開催 竹婦連芸能大会
- 2023年11月26日
- 芸能・文化
結成50周年を越えた竹富町婦人連合会(池村久美会長)の第9回竹富町婦人連合会芸能大会「さにんばな―新風(ミーカジ)―」が25日午後、石垣市民会館大ホールで盛大に開かれた。通常は4年に1度だが、コロナ禍の影響で7年ぶりの開催。11婦人会が一堂に会し、昼の部と夜の部の2公演で島々に伝わる特色ある芸能を華やかに舞った。(後日、写真特集掲載)
竹富町の民俗芸能の継承や婦人会の相互交流を目的に1988年から開催。今回は、先輩たちが築き上げてきたものをつなぐとともに、見直すところは見直し、さらに新しいことにもチャレンジしようとの思いを込め、「新風」をテーマにした。
プログラムは、19年ぶりの参加となる大原婦人会の「ぱなれまーぬ前ぬ渡」で幕開け。白浜婦人会の「南洋浜千鳥」、結成70周年を迎えた大富婦人会の「大富口説」と続き、干立婦人会が神歌として歌い継いできた「仲良田節」を披露した。
黒島婦人会は「ぺんがん捕れー節」と「まんがにすっつぁ節」の2曲を踊り、器量のいい男女が海の幸や山の幸を献上する様子を表現した。
休憩をはさんで第二部は、竹富ぶなる会が種子取祭の奉納芸能の演目「マサカイ」で映像出演してスタート。祖納婦人会による「祖納嶽節」や、小浜婦人会による小浜島の結願祭で踊られる「胡蝶の舞」、上原連合婦人会の「上原ぬ島節」と続いた。
今年入植70周年を迎えた豊原集落の豊原婦人会は、入植当時の様子や集落の風景などを歌った踊り「豊原口説」で舞い、最後は波照間婦人会が「弥勒世果報」で豊穣を願った。
フィナーレは、各単婦の代表がそれぞれ独自に歌詞と踊りを振り付けた芸能大会恒例の演目「イイヤル節」。来年度から竹富町女性連合会に名称を変更することから、竹婦連としての会歌を最後に会場全員で歌って幕を閉じた。
池村会長はあいさつで「竹婦連としての芸能大会は今回が最後で、今後どのように変わっていくかは未知数だが、会歌にあるように心ひとつに手をつないでいきたい」と述べた。
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