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先日、筆者が25年前に投函(とうかん)した…

 先日、筆者が25年前に投函(とうかん)した竹富町制施行50周年記念タイムカプセルのメッセージが封書で届いた。投函したことさえ忘れていて、その内容を見て当時の記憶が懐かしく、よみがえった▼中には25年後の竹富町への思いがつづられていた。まず、「竹富町が存在していること」とあった。当時、八重山3市町合併の議論が行われていたことを思い出した。合併すると竹富町の独自性が失われ、石垣市中心の街づくりが進められるとの危惧があった記憶がある▼「役場が西表に移転していること」とも。これには、仲間港を拠点とした島間交通発達の注文も付けていた。住民投票で役場の西表島大原への移転は決まった。ただ、各島に住む人たちの利便性を考慮し、役場の在り方も検討されている▼さらに「自然と文化は残すこと」とも記された。西表島が世界自然遺産に登録され、文化は住む人々の手で脈々と受け継がれている。今後は、島に住む人々の暮らしを守り、自然を利用しながら島の発展を考える時代になるだろう▼自然遺産登録から観光入域の制限、適切な自然の利用の仕方が模索されている。島の将来を左右する重要な問題だ▼25年後の竹富町はどう変わっているのだろうか。その時、筆者は85歳。半世紀の変わりようを見届けたい。(下野宏一)

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