「石垣島特産品」に17品目
- 2023年09月23日
- 社会・経済
今年度から新たな特産品認定証制度を創設した石垣市商工会(大濵達也会長)は22日午後、石垣市役所で17品目(11社)の食品に対し商工会長と石垣市長の連名で認定書を授与した。「石垣島特産品」の称号で広くPRすることで市内製造業の生産技術と生産意欲の向上につなげていく。認定を受けた商品は石垣市のいち推し商品として専門機関を通した製品の品質向上、販路開拓等の支援が受けられる。
商工会によると、以前は石垣市特産品振興会が認定を行っていたが、3年前に解散したことから、石垣市における特産品認証基準を明確にする必要があった。今回、厳しい基準をクリアした製品を優れた「石垣島特産品」として認定。今年7月に募集を行い応募のあった29品目(18社)の中から審査した。
同特産品の定義は、市内に所在する事業者が生産・製造・加工した製品。「認定特産品」と「特産品」があり、主な使用原料が島内産で販売実績が申請時に3年経過し、製品に対するコンプライアンスに準拠していると「認定特産品」の称号が与えられる。
認定書授与式で大濵会長は、2021年度から商工会で特産品部会を立ち上げ認証に向け協議を重ねてきたことを紹介。「厳しい評価基準をクリアして1回目の認定となる。出願中のブランドロゴマークが商標登録後に使用もでき、販路開拓の支援も全面的に行いたい」と各事業所をたたえた。
中山義隆市長は「石垣市の柱としてさらに育てていきたい製造業の振興において大変意義深い認定。地域資源を有効に活用した皆さまの製品は、地産地消を促進し、経済の域内循環を高める重要な一歩になる」とし、ふるさと納税の返礼品に未登録の製品は積極的に登録するよう理解を求めた。
3商品で認証を得た川満養豚の川満俊二代表社員は「第三者から認定をしてもらったので、これまでは島内消費の部分が大きかったが、島外にも販路を広げていきたい」と期待した。
商工会事務局によると、今後は年1回のペースで認定を行う。食品だけでなく工芸品の基準も定めて特産品に付加価値をつけていく方針。
認定製品は次の通り。
▽認定特産品=請福IMUGE25度720㍉㍑(請福酒造㈲)、島うらら(㈲八重泉酒造)、石垣の塩180㌘(㈱石垣の塩)、いむせん(紅芋揚げせんべい)(農事組合法人石垣島海のもの山のもの生産組合)、蜂蜜(㈱石垣島はちみつ)、八重山の香りピパーツ、Pineapple jam(以上、森井農園農産加工部)、お肉のタレ 石垣島フルーツの王様(三和ヘルシー加工所)、バニラビーンズ、バニラシュガー(以上、石垣島バニラ)、もろみ豚ハンバーグ、ハーブ香るもろみ豚、もろみ豚味噌漬け(以上、農業生産法人 合同会社川満養豚)、石垣島産星の美しゃ(みやぎ米屋㈱)
▽特産品=パッションドリンク、パッションジュース、パッションジャム(㈱川平ファーム)
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