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2023年度の都道府県別の最低賃金がこのほど…

 2023年度の都道府県別の最低賃金がこのほど厚生労働省から発表された。全国の加重平均は1004円で、前年から43円増え、物価高騰を背景に初めて1000円台に乗った。上げ幅も過去最高。10月1日以降、順次適用されるという▼沖縄県は前年比43円増の896円となった。だが、岩手に次ぐ全国2番目に低く、最も高い東京と217円の差があり、賃金格差の是正が依然として課題として残る結果に▼賃金は、八重山でも上昇している。八重山公共職業安定所がまとめた6月の求人月額平均賃金は、上限が22万4394円、下限が18万6024円と、10年前と比べ、それぞれ4万6568円、3万8587円上昇している▼時間額の平均も、1127円~1013円と、1000円を超え、10年前と比べ262円~218円上昇。コロナ禍後に観光需要を中心とした急激な経済の持ち直しに伴う人手不足を背景に、賃金が26%上昇している▼だが、それでも人手不足が解消されておらず、今後、人手を確保するため、さらに賃金が上昇する可能性がある▼八重山は、賃金が低い割に家賃や物価が高く、生活する上でけっして楽な地域ではない。今回の賃金の上昇が消費活動につながり、経済の活性化、さらなる賃金上乗せへと回転することを期待したい。(下野宏一)

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