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いつもはズラリと食品類がならぶ陳列棚に…

 いつもはズラリと食品類がならぶ陳列棚に商品が一つもない。冷凍食品類もほとんど空。先日、石垣市内のスーパーに買い物にいった時の店内の現状だ▼台風6号が石垣島に接近し、今月に入って貨物船が相次いで欠航。ようやく8日から入港が再開され、食料品などの物資の供給が始まって一安心といったところだ▼八重山地方は、台風が毎年、年数回は接近し、貨物船が欠航、スーパーなどから食料品が消える光景は何度も見てきたが、今回ほど長期間にわたることは記憶にない。大半の物資の輸送を海上輸送に頼る離島の課題が改めて浮き彫りになった形だ▼と同時に思ったのが日頃からの食料品などの備蓄の必要性。今回は停電が少なかったことで備蓄があった家庭では、期間が長い割には影響が最小限に抑えられたことだろう▼石垣市は、家庭で食材や加工品など1週間分の食料の備蓄を推奨。今年も去る5月末に、備蓄した食材を古い物から消費し、使った分を補充し常に一定量を保つ「ローリングストック」での備蓄を呼び掛けていた▼この備蓄を実践している家庭がどれだけあるのかは不明だが、今回の台風で、市の推奨する方法での備蓄の有効性を確認した家庭も多いことだろう。備えあれば憂いなし。何事も日頃からの備えが大切なようだ。(下野宏一)

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