八重山毎日新聞社

　石垣市の人口が5万人を突破した。いい機会なので自治体の統計情報を使って、お隣の宮古島市と比較してみよう▼まず人口だが石垣の5万人に対し宮古は5万5466人（21年末）、すでに大台を突破している。労働力人口をみると石垣2万343人（20年10月）に対し、宮古が2万5329人（同）と多い。民営事業所数は石垣3448件（21年6月）で宮古3447件（同）と、わずか1件の差となる▼朝から数字ばかりですみません。「なんてコラムだ」と思うかもしれませんが、もう少しお付き合い下さい▼家屋数は石垣1万4069戸（21年1月）、宮古1万9335戸（22年4月）。最多の入域観光客数は石垣147万1691人（19年）、宮古114万3031人（18年度）。市役所職員数は石垣561人（20年度）、宮古696人（22年4月）▼このように両自治体は統計上、勝ったり負けたりしている。「それがどうした」というのが率直な感想だろう。確かに、この競い合いにさほど意味はない▼住民目線で、宮古をうらやましく思うのは道路事情。宮古には以前から片側2車線道路があり、交差点付近で3レーンになる右折2車線の道もある。石垣島でも2車線道路を長年整備しているが、いつ完成するのだろう。何年も待っている。（玉津盛昭）