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タグ「揺れる地域」の検索結果は以下のとおりです。

連載【揺れる地域・第2部】〜陸自石垣駐屯地開設1年〜《22》

石垣市議の内原英聡氏が県への情報公開請求で入手した、石垣駐屯地の開発許可手続き免除を求める証明願石垣市議の内原英聡氏が県への情報公開請求で入手した、石垣駐屯地の開発許可手続き免除を求める証明願
開発許可不要に「瑕疵」
「公益上必要」と県も容認
島田長政さん ㊦
 島田長政さん(79)は、父の借金を肩代わりするなど苦労して農業をしてきただけに、農地の大切さを人一倍感じている。  それだけに、一定規模の農地を開発する際に必要な「開発許可」の手続きを県が踏まなかったことへの問題意識は人一倍強く、「重大な瑕疵だ」と語気を強める。  開発許可は、都市計画法に基づき「都市計画区域」で開発行為をしようとする場合に「知事の許可を受けなければならない」とするもの...
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連載【揺れる地域・第2部】〜陸自石垣駐屯地開設1年〜《21》

現在叫ばれている「台湾有事」について、自身のルーツや経験をもとに語る島田長政さん=6月10日、島田さん宅現在叫ばれている「台湾有事」について、自身のルーツや経験をもとに語る島田長政さん=6月10日、島田さん宅
「何が台湾有事だ」
長い目で見ると…
島田長政さん ㊤
 「金門島でドンパチがあった頃と比べたら、台湾は今はものすごく平穏。確かに緊張感はあるけど、経済で結びついているから絶対に(戦争は)しないよ。何が台湾有事だ」。  島田長政さん(79)は、戦時中の1944年(戸籍上は45年)、疎開先の西表島で生まれた。父が台湾の台中から石垣島に移り住んだ台湾系移民2世だ。  台湾に兄弟や従兄弟、親戚が多くいるが、「電話して聞いても、台湾では『何だよそれ』...
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連載【揺れる地域・第2部】〜陸自石垣駐屯地開設1年〜《20》

実家の農園でマンゴーの花のつり上げ作業を行う金城龍太郎さん=2023年3月15日実家の農園でマンゴーの花のつり上げ作業を行う金城龍太郎さん=2023年3月15日
困難に直面も前へ
運動6年、見えたもの
金城龍太郎さん ㊦
 石垣島の特産品であるパイナップルやマンゴーは、県内最高峰の於茂登岳を中心とする山々から湧き出る水や山の土壌を生かして生産されている。  金城龍太郎さん(34)=嵩田=もマンゴーやアテモヤ、アセロラを育てている。「山が水を蓄え、いろんな微生物が水をきれいにし、作物が恩恵を受けながら海へ行く。だから、白保にサンゴ群もできるのだろうし、於茂登岳の恩恵をすごく受けている」と感謝する。  於茂登...
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連載【揺れる地域・第2部】〜陸自石垣駐屯地開設1年〜《19》

住民運動の原動力には"地域"があると話す石垣市住民投票を求める会代表の金城龍太郎さん=2023年11月2日、金城さん宅住民運動の原動力には"地域"があると話す石垣市住民投票を求める会代表の金城龍太郎さん=2023年11月2日、金城さん宅
原点には"地域"
住民投票で互いの気持ちを
金城龍太郎さん㊤
 「地域の人たちが楽しく暮らしていくというのが僕のなかでの目標。住民投票も、互いの気持ちを認め合うきっかけになると思っている」。  金城龍太郎さん(34)=嵩田=が石垣市住民投票を求める会の代表として運動に取り組む原点には"地域"がある。  同会は2018年10月31日、住民投票実施に向けた署名運動を開始し、1カ月間で石垣市自治基本条例が定める署名数を大幅に上回る1万4263筆を集めた。...
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連載【揺れる地域・第2部】〜陸自石垣駐屯地開設1年〜《18》

駐屯地建設による地下水への影響を懸念する、金城哲弘さん=2023年11月2日、金城さん宅駐屯地建設による地下水への影響を懸念する、金城哲弘さん=2023年11月2日、金城さん宅
追求してきた農業実現
地下水への不安募る
金城哲弘さん
 「市長は国の意向をどんどん押し切っている。市長を変えるしかない」。  マンゴー農家の金城哲弘さん(69)=嵩田=は、22年2月に行われた石垣市長選で石垣島への自衛隊配備を容認してきた現職の中山義隆氏を倒すほかに、周辺地域の声を聞いてもらう道はないと考えていた。  2020年2月に市長の解職請求も視野に市民有志から成る団体「石垣島の未来をつくる会」を立ち上げたものの、この時期からコロナ禍...
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連載【揺れる地域・第2部】〜陸自石垣駐屯地開設1年〜《17》

資料を確認しながら自身の体験を伝える高宮耕さん=4月10日、高宮さん宅資料を確認しながら自身の体験を伝える高宮耕さん=4月10日、高宮さん宅
"民主主義"に疑念
「種火だけは…」
高宮耕さん
 ラン栽培や島内向け花きの流通を担う高宮耕さん(56)=嵩田=は、父・巌さんの仕事の都合で糸満市摩文仁で小学6年生まで過ごした。  米軍基地の存在こそ意識しなかったが、海に行くと不発弾がたくさん落ちていたり、遺骨収集団が学校のそばに来ていくつもの肥料袋に人骨を詰めて持ち帰るのを見たり、友だちが骸骨を持って遊んだりと、戦争の傷跡を深く感じる幼少期だった。  中学生に上がるタイミングで、JA...
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連載【揺れる地域・第2部】〜陸自石垣駐屯地開設1年〜《16》

空砲の実演が行われた石垣駐屯地。施設右側に白煙が上る=2023年9月30日(読者提供)空砲の実演が行われた石垣駐屯地。施設右側に白煙が上る=2023年9月30日(読者提供)
いがみ合う訳には…
「立場は対等」もやるせなさ
小林丙次さん㊦
 陸自配備に反対する「石垣島に軍事基地をつくらせない市民連絡会」には、駐屯地の周辺地域からも代表者が一人ずつ出席し、うち2人は共同代表も務めた。だが、開設後は「あるものに反対するよりは、これから先のことを考える必要がある」などの理由から周辺地域の住民は代表を退いた。  開設前に開南集落から代表して出席していた小林丙次さん(62)も「開南はとにかく一番近いから、自衛隊との関わりがある。これから...
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連載【揺れる地域・第2部】〜陸自石垣駐屯地開設1年〜《15》

「3地域と比べてもシビアでは」と話す小林丙次さん=1月11日、市内農園「3地域と比べてもシビアでは」と話す小林丙次さん=1月11日、市内農園
開南の事情はシビア
弾薬庫、集落の最も近くに
小林丙次さん㊤
 「できるまでなんとしても反対。できた後は敬意を持って接したいと思っている。『心境が変わった』というのは、はずれではない。状況に応じて変わっていると思う」。  中山義隆石垣市長が自衛隊駐屯地の受け入れを表明する直前の2018年から3年間、開南公民館の館長を務めた小林丙次さん(62)は当時と今の心境をこう語る。  開南集落は駐屯地に隣接する。周辺4地域のうち最も人口が少ない上、駐屯地建設の...
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連載【揺れる地域①】〜陸自石垣駐屯地開設1年〜

2015年4月9日付八重山毎日新聞2015年4月9日付八重山毎日新聞
「うわさ」が現実に
「嵩田~開南」、候補地の一つに
近隣住民、まだ当事者意識薄く
 「僕にとっては賛成、反対のどっちも大切な島の人。その分断が少しでも緩和されるような運動にしたい」。  2018年10月、石垣市嵩田地区のマンゴー農家の金城龍太郎さん(33)は「石垣市住民投票を求める会」の代表に就任した。陸上自衛隊配備予定地が農園兼実家から直線距離でわずか約300㍍先と近かったことに加え、当時28歳ながら人望も買われた。  その約半年前の同年4月には「辺野古」県民投票の...
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