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養殖モズク暖冬で不作 生産量692㌧、前期比7割超減

今期、暖冬の影響で不作となった養殖モズク(資料写真)

今期、暖冬の影響で不作となった養殖モズク(資料写真)

八重山漁協

 2019年の八重山漁協管内の養殖モズクの生産量は、暖冬の影響で629㌧と不作となった。15年から右肩上がりの増産が続いていたが、過去最高を記録した前期の2318㌧から7割以上減と急激に落ち込んだ。

 昨冬(18年12月~19年2月)、八重山を含む沖縄南の平均海面水温は平年と比べ1.4度高い25.7度と、統計史上最も高くなった。このため熟度が早まったモズクの根元が弱り、潮の流れに耐えられずに切れてしまった。日照不足や、海水をかき混ぜて水温を下げる働きをする台風が昨年は少なかったことが影響したとの見方もある。

 例年、モズクの収穫は3~5月にかけてピークを迎え6月ごろまで続くが、八重山漁協モズク部会(砂川政信部会長)では、今期の収穫が5月で全て終了、2月下旬に前倒しし早々と水揚げを終えた生産者もいた。

 熟練の男性漁業者(66)は「例年は30㌢ほど伸びるが、ことしは15㌢ぐらいまでしか伸びずに切れて流された。失敗していないところを見つける方が大変だった」と惨状を嘆いた。ことしは暖冬で全県的に不作で「このまま温暖化が続けばモズクの産地が北上するのでは。20年、30年後に八重山でモズク養殖ができているのか」と不安をこぼした。

 過去5年間に右肩上がりに上昇してきた水揚げ量の増加を見込み、同漁協は今期、併設する水産加工施設内のモズク処理機能を2000㌧の水揚げに対応できるよう改良したが、大きな痛手となった。

 同漁協の友利邦明市場販売課長は「品質も優れず、熟し過ぎて、ぬめりが出てしまった」と顔をしかめた。

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