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世界自然遺産 観光による影響抑制

来訪者管理基本計画の素案について協議する委員ら=28日午後、竹富町離島振興総合センター

来訪者管理基本計画の素案について協議する委員ら=28日午後、竹富町離島振興総合センター

基本計画、今年度中策定へ

 【西表】奄美大島、徳之島、沖縄島北部及び世界自然遺産候補地地域連絡会議の2019年度第1回西表島部会(沖縄県主催)が28日午後、町離島振興総合センターであり、島への来訪者管理基本計画(素案)が示された。県は、西表島主導の来訪者管理体制の構築など五つの基本方針を掲げ、観光による環境・地域住民への影響を抑制し、観光による地域社会への波及効果をさらに広げ、島の自然と暮らしを将来的にわたり守り受け継ぐ考え。今年度中の策定を目指す。

 同基本計画は観光管理のための持続観光マスタープラン(仮称)から名称を変更したもの。

 利用者の増加などに起因する自然の劣化、インフラ不足、住民生活への影響を懸念する声が多く、適切な観光管理の実現に向け、推薦地、緩衝地帯、周辺管理地域の各地域区分ごとの受け入れ体制整備が求められている。

 県は、住民や観光、交通関連団体などへのヒアリング結果、作業部会で得られた意見を基に課題点を洗い出し、解決に向けた基本方針を設定した。

 問題として▽来訪者の森林内への立ち入りや植物の採取などが増え、希少生物への影響や個体数の減少▽オーバーユースで自然や文化といった観光資源の価値が損なわれ、来訪者の快適性や満足度の低下を招く▽エージェントの要望に応じ無制限に来訪者を受け入れてきた経緯|などが報告された。

 問題点をクリアするため素案では▽西表島の受け入れ可能な来訪者の調査・設定▽西表島主導の来訪者管理体制の構築▽環境負荷の低減のための来訪者負担金導入▽島の自然・静かな生活・歴史文化への島民の思いを来訪者へ積極的に発信▽観光関連産業が地域社会や経済に貢献していく仕組みの構築|の5本柱を挙げる。

 遺産推薦地の管理機関、観光業者、地域関係者などが連携・協力し、明確な役割分担のもと実施する。

 このほか、部会では推薦地の環境をモニタリングする計画案が示された。20年2月に推薦書追加資料と一緒に提出予定。

 部会終了後、日本野鳥の会西表支部は会見を開き、住民参加型の会議を増やす、マーレー川駐車場でのトイレ設置、インターネットの普及で昔からのガイド事業者が活動しづらい現状などを指摘した。

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