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川平湾で新種エビ類発見 「カビラスナシャコエビ」提唱

カビラスナシャコの標本写真(駒井智幸氏提供)

カビラスナシャコの標本写真(駒井智幸氏提供)

川平湾の干潟とヤビーポンプ(駒井智幸氏提供)

 【那覇】石垣島川平湾の干潟から新種のスナシャコエビ類(アナジャコ下目・ハサミシャコエビ科)が発見され、千葉県立中央博物館動物学研究科長の駒井智幸氏と県立芸術大学准教授の藤田喜久氏が共同研究で学術雑誌「ズータクサ(Zootaxa)」に発表した。新標準和名として発見地である川平湾にちなみ、「カビラスナシャコエビ」と提唱している。

 新種は、環境省モニタリングサイト1000プロジェクトの干潟環境モニタリングサイトとして選定されている同湾での2017年度調査で発見。甲長5.5㍉、体長1.5㌢程度の小型種で、同湾の干潟表面に無数に存在する動物の巣穴の中から「ヤビーポンプ」と呼ばれる吸引採集器を用いて採集された。

 今回の新種が所属するAxianassa(アクシアナッサ)属は主にアメリカ大陸の大西洋と太平洋域に分布。これまで日本からの記録はなかったため、初記録となる。

 同湾では2008年から毎年、定量的・継続的に調査を実施している。今回の発見について駒井氏と藤田氏は「琉球列島の干潟環境での甲殻類の高い種多様性を反映するとともに、生物相調査が不十分であり、同プロジェクトのような地道な継続調査が時に重要な発見をもたらすことを示している」と強調。

 一方、川平湾は保護海域として生物採集や過度な開発が制限されているため、良好な自然環境が残され、高い生物多様性が維持されていることが今回の発見につながったと考えられ、両氏は「今後、川平湾以外でもさらなる保護海域の設置が進められることを期待したい」と話している。

  • タグ: カビラスナシャコエビ石垣島川平湾
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