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伊原間診療所 巡回診療が来月終了

伊原間診療所の巡回診療終了について報告を受ける住民ら=27日夕、伊原間公民館

伊原間診療所の巡回診療終了について報告を受ける住民ら=27日夕、伊原間公民館

八重山病院住民に説明 医師不足など理由

 

 県立八重山病院(篠﨑裕子院長)は27日夕、運営する伊原間診療所の巡回診療が9月11日で終了するのを前に住民向け報告会を伊原間公民館で開いた。今後、診療所に通う患者を同院で診察するほか、希望する民間病院へ紹介し医療サービスが受けられる体制を支援する。参加した北部地区の住民からは、終了に理解を示す意見が出た一方、診療所の継続を求める声や市街地までの移動手段について問題提起もあった。

 同院は終了の理由に、慢性的な医師不足に加え診療体制等の見直しを挙げ、篠﨑院長は「新病院が開院して外来・入院患者も増え、診療所の医師やスタッフの確保が難しく集約という形を取らせてもらう」と理解を求めた。

 同診療所は1961年に開設。同院が医師を派遣して北部地区の住民を診察してきた。同院によると、85年に年間の延べ診療者数が最多の1388人を記録したが、その後、市街地に医院が増えたことで診療者数が減少。現在は月13~15人程度で、2016年は年間延べ239人に止まった。巡回の回数もことし4月から月1回に減らしている。

 90年に診療所を担当して以来、これまで18年以上にわたり巡回診療に携わってきた地域医療科の今村昌幹医師は「今後は、保健師と病院が連携を強化していきたい」と述べた。

 診療所を利用している友利マサ子さん(77)=伊原間=は「親も診療所の世話になっていたので無くなるのは寂しい。これからバスで八重山病院に通うとなると1日がかりになる。通えるか不安」と心配そうに話した。

 今回、同院は石垣市に共同での会見開催を申し入れたが、市側は同席を見送った。

 市として今後の対応について、市健康福祉センター担当者は「社協が行うサービスの中で、北部地区の住民を八重山病院へ送迎できないか調整している。一次医療は市町村が担うとされているが、医師の確保や財政的に実現は難しい。医療に関する部分は八重山病院にお願いしたい。市としてできることは連携を取りたい」と答えた。

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