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免許制採用の方針 竹富町観光案内人条例

ツアーを楽しむ観光客ら。竹富町が竹富町観光案内人条例(仮称)でガイド業に「免許制」を取り入れる予定だ=6月29日、西表島ピナイサーラの滝付近

ツアーを楽しむ観光客ら。竹富町が竹富町観光案内人条例(仮称)でガイド業に「免許制」を取り入れる予定だ=6月29日、西表島ピナイサーラの滝付近

地域根ざした業者確保へ

 竹富町は、2020年4月の施行を目指す観光案内人条例(仮称)で、自然資源を活用して観光ガイドを行う事業者について、適正か否かを審査して許可を与える免許制を採用し、「地域に根差した質の高い事業者」を確保する方針だ。許可を受けた事業者のみ西表島の陸域で有償ガイドが可能となる。施行規則でどのような基準を定めるかがポイントとなりそうだ。町は9月定例議会に条例案を上程する予定。

 西表島の陸域で自然観光ガイド業を行う者は、町へ申請が必要。定められた要件を満たし許可を受けることになる。

 町は現在、▽適用区域の詳細な範囲▽観光ガイド事業者の定義▽許可申請手続き方法▽許可要件▽申請が拒否されるケース▽ガイドの遵守事項▽行政処分|の内容を条例制定検討委員会の委員らと詰めている。町外の事業者を不合理に排除しないよう公正に審査し免許を与える。

 検討委は町に対し、条例で定める事項と、地域の課題や特性に応じて柔軟に改正することが可能なことなど施行規則で定める事項を整理するよう求めている。町は将来的に条例適用区域を西表以外の町内各島に拡大したい考えだ。

 一方、地元のガイド関係者には、島外業者が条例の抜け穴を利用して参入し、地元でトラブルを起こしてガイド業のイメージを損なわないかとの懸念がある。

 町は、1993年12月に日本で初めて世界自然遺産に登録された屋久島町のガイド登録などを参考に条例を準備してきた。屋久島では、ガイドと一部の利用者間でトラブルが時折発生していたため、利用者が安心安全なガイドを選びツアーを楽しめるよう、認定制度で▽公認ガイド▽認定ガイド▽登録ガイド|の3段階のガイド基準を設けている。

 18年度末時点、同町の公認ガイドは47人。町によると、基準を満たしたガイドでないと屋久島のツアーに参加できないわけではないため、一部の旅行会社が島外で募集をかけたガイドとパックツアーを組み、客を送り込む事態も発生しているという。

 町観光まちづくり課の担当者は「職業選択の自由で規制はできないが、過去にこうしたツアーを実施した際、鉄砲水に巻き込まれて亡くなった人もいる。島の気象条件を把握し、歴史や文化の知識にたけている公認ガイドをなるべく活用してもらえるようにしたい」と話す。

 竹富町は28日、世界自然遺産登録へ向けた「西表島部会」で免許の許可要件など概要を報告する。その後、条例に関する住民説明会も開く予定だ。

  • タグ: 竹富町観光案内人条例竹富町免許制
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