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「登野城村古謡集保存版」が完成

登野城村古謡集保存版」の完成を喜ぶ知念清吉さん(中央)、登野城ユンタ保存会の波照間永紘会長(右)と新城浩健さん

登野城村古謡集保存版」の完成を喜ぶ知念清吉さん(中央)、登野城ユンタ保存会の波照間永紘会長(右)と新城浩健さん

保存会の古謡集音源化 ユンタなど42曲をCD収録

石垣市登野城地区に伝わるユンタやジラバ、ユングドゥなど古謡42曲を収録したCD「登野城村古謡集保存版」が完成した。1992年に登野城ユンタ保存会が発行した「登野城村古謡集(第一集)」に収録されている古謡を音源化したもの。八重山古典音楽大浜用能流保存会師範の知念清吉さん(87)の下で三線を学んでいる友利宇宙(ひろし)さん(30)が企画、知念さんの歌を録音した。

 友利さんは▽古謡の音源がないこと▽「下(シィム)きどーユンタ」や「あるざてユンタ」など知念さんしか歌えない古謡があること|を知ったことをきっかけに「絶対に歌い継ぎたい」と記録・保存を決意。2018年3月から準備を進めてきた。

 友人の宮良長亨さん(29)の協力で音響機材を知念さん宅に持ち込み、6月の3日間と8月の3日間の計6日間にわたり、雑音が入らないよう窓を締め切った状態で録音した。保存会の会員がはやしを担当した。その後、宮良さんは編集を行い、知念さんのおいにあたる平田武さんがCD化に協力、保存会が販売を担うことに。

 知念さんは「ずっと収録したいと思っていたので、宇宙さんから話があった時はぜひやらせてほしいという気持ちだった。いろんな人の協力があり、こうして音源が残った。古謡は最近、本当に歌われなくなった。子どもたちがこの音源を聞いて、ユンタやジラバなどうたってほしい」と願う。

 友利さんも「好きだから、かっこいいから歌いたいという気持ちで動いた。なくなるかもしれない歌なので、とりあえず音源に残すことを急いだ。これをきっかけに他の字でも音源が残っていけばと思う」と期待する。

 保存会の波照間永紘会長は「我々には念願だった古謡の音源。大先輩の清吉さんの声で全部収録できたことは快挙。大事にしたい」と感謝。

 石垣市文化協会古謡部会の嵩本安意会長によると、他字のユンタ保存会でも古謡の音源収録に取り組んでいるが、完成には至っていないという。「なくなりつつある古謡を保存するには最高の形。ぜひ参考にしたい」と喜んだ。

 CDは2枚組で価格は千円(税込み)。購入希望者は保存会(新城浩健さん090-8912-3973)まで。

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