八重山諸島のニュース・石垣島・竹富島・西表島・新城島・小浜島・鳩間島・黒島・波照間島・与那国島

エントリー

世界自然遺産 推進共同企業体が発足

世界自然遺産推進共同企業体を発足した前列右から発起企業の長嶺隆理事長、丸川潔代表取締役社長、比嘉明男支社長、龍秀樹沖縄支店長。後列は参加表明企業関係者ら=21日午後、沖縄かりゆしアーバンリゾート・ナハ

世界自然遺産推進共同企業体を発足した前列右から発起企業の長嶺隆理事長、丸川潔代表取締役社長、比嘉明男支社長、龍秀樹沖縄支店長。後列は参加表明企業関係者ら=21日午後、沖縄かりゆしアーバンリゾート・ナハ

環境保全、地域振興目的に31企業団体で希少種保護などに取り組む

【那覇】世界自然遺産推薦地をはじめとする県内での環境保全・地域振興を目的とした「世界自然遺産推進共同企業体」(構成企業・日本トランスオーシャン航空㈱ら31企業・団体)が21日、発足した。世界自然遺産に関する普及活動をはじめ希少種や自然環境の保護、密猟・密輸などさまざまな課題の解決を図り、2020年夏の世界自然遺産登録や、環境保全と地域振興の循環モデルの確立を目指す。同日午後、那覇市内のホテルで開かれた発足式には同日時点で参加を表明している31企業・団体の関係者も出席し、一丸となって取り組むことを確認した。

 同企業体では▽希少種と自然環境の保護▽世界自然遺産に関する普及活動、調査・研究▽密猟・密輸防止対策▽行政への協力|など7項目に取り組む。全企業が足並みをそろえて同じ事をするのではなく、方向性や目標のベクトルを合わせて、それぞれの環境を生かしながらできる事を行っていくスタイルをとる。

 発起企業(事務局)の日本トランスオーシャン航空㈱(JTA、丸川潔代表取締役社長)、日本郵便㈱沖縄支社(比嘉明男支社長)、㈱NTTドコモ(龍秀樹沖縄支店長)、NPO法人どうぶつたちの病院沖縄(長嶺隆理事長)の4社はこれまでの実践事例を紹介。

 ㈱NTTドコモは同日から12月ごろまで、画像認識AI(人工知能)「画像認識エンジン」を活用したカメの希少種の判定を行う実証実験を、県内空港や郵便局で実施することを発表。

 国の天然記念物「リュウキュウヤマガメ」など3種類の希少なカメの密猟・密輸の防止が目的で、密猟・盗掘防止パトロールの現場や空港などの荷物検査、郵便局の受け付けなどでカメが見つかった際、同エンジンで解析することで、希少種かどうか判定できるという。今後、対象希少種の拡大も視野に検討する。

 同企業体は、県内に事業所を持つ企業を中心に、同企業体の取り組みに賛同する企業・団体の参加も呼び掛けている。環境省沖縄奄美自然環境事務所や県、竹富町、琉球大学などが後援を予定している。

 丸川社長は民間主導であることの利点について「スピード感を持って行政区分を超えて取り組むことができ、関わる人の意志が込められる。企業だけでなく地域を巻き込んだ取り組みにできたら」と強調。長嶺理事長は「さまざまな人材の活用に事務局が知恵を入れて、(取り組みが)動きだす。環境団体がやってきた事と全く違うレベルでの取り組みができる」と、発足の意義を語った。

 7月に1回目の会合を計画している。発足式終了後は、セミナーも開かれた。

  • タグ: 世界自然遺産環境保全
  • ※本コメント機能はFacebook Ireland Limitedによって提供されており、この機能によって生じた損害に対して株式会社八重山毎日新聞は一切の責任を負いません。

    ページ移動

    キーワード検索フォーム