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海面水温が史上最高 モズク漁への影響懸念

収穫量減が懸念されるモズク(資料写真)=2104年4月21日

収穫量減が懸念されるモズク(資料写真)=2104年4月21日

沖縄気象台今冬速報値 エルニーニョが原因か

 沖縄気象台は4日までにこの冬(2018年12月~19年2月)における八重山地方の地域平均気温と沖縄周辺海域の海面水温が、統計を取り始めた1947年(気温)、83年(水温)以降、最も高かったと速報値で発表した。エルニーニョ現象が関係していると見られる。八重山を含む沖縄南の海面水温は平年より1.4度高い25.7度。これにより、収穫期を控えるモズク漁への影響が出そうだ。石垣、竹富、小浜島近海でモズクを養殖する八重山漁協モズク部会(砂川政信部会長、加盟25グループ)は、12月~1月中旬ごろにかけての日照不足も相まって、モズクが生育せず収穫量減を懸念している。

 同部会などによると、養殖場の海水温は冬季で18度~22度前後。40代の漁師(男性)は「本来、1月だとウエットスーツを着て潜るが、今シーズンは海水が温かく一度も着ていない」と話す。

 八重山でのモズク養殖は、10月中旬ごろに種付けしたモズクの芽を養殖海域へ移し、約100日後に収穫。収穫時期は3月末ごろから5月末。

 砂川部会長は「水温の上昇で藻が繁殖しモズクの成長を妨げている」と要因の一つを挙げる。併せて、日照不足も影響してダブルパンチという。

 昨年、八重山全体のモズク収穫量は過去最高の約2000㌧。年々、生産量も増し活気づくモズク業界だが、今期の状況について40代漁師(男性)は「昨年は100㌧収穫したが、ことしは50㌧に届かないかもしれない」と悲鳴を上げる。

 砂川部会長は「これ以上水温が上がると短いまま切れやすいモズクが育ち商品にならない。水温が大きく上がらないよう願いたい」と心配そうに話した。

 沖縄気象台の発表では、県内8カ所の観測地点で平均気温を観測。石垣島で最も高い21.3度(平年差2.1度)を記録。西表島20.8度(同1.9度)、与那国島20.7度(同1.7度)だった。

 【エルニーニョ現象】

 高温の理由に、沖縄の南は平年に比べ下層の高気圧が強まり、沖縄付近には南から暖かい空気が流れ込みやすく、北からの換気の流れ込みも弱かったことを挙げ、下層高気圧の強まりはエルニーニョ現象が関連しているとしている。

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