竹富町 西表農産物集出荷場整備
- 2019年02月07日
- 社会・経済
信頼できる農産物の出荷と生産農家経営の安定向上を目指す竹富町西表農産物集出荷場整備事業検討委員会(会長・小濵啓由竹富町産業振興課長、委員11人)が6日午後、竹富町役場で開かれ、事業主体や予定地、管理運営などについて話し合った。18年度は今回を含めて計2回、19年度は計4回の検討委を予定しており、20年度末の工事完了を目指している。
町では、昨年西表西部でパイナップルとマンゴーの集出荷場整備を予定していたが、西部の一部農家が糖度センサーなどの機械導入が可能となりそうだったため、以前から計画のあった東部を優先的に整備することになった経緯がある。パイナップルとマンゴーに加えてカボチャ、ジャガイモ、米も対象としている。
会議では、竹富町を事業主体とすることを確認。管理運営について事務局は「JA主導でお願いしたい」と提案したが、石垣信治委員(JAおきなわ八重山地区営農振興センター長)は「JAの商品ではないので、責任を持って預かるということは難しい面がある。組織を作って運営できないか。管理する人を雇うなど、方法を考えた方がいい」と述べた。
機械整備については「将来的に学校給食で米を食べられるような動きになるなら、もみすりや選別機の導入を考えた方がいい」「パイナップルは糖度センサーよりも、内部が黒くなる黒目病が見抜けるセンサーの方が必要」などの意見があった。
建設地は県所有の仲間港埋め立て地を予定。県から内諾を得ており、場所確定に向けて関係機関と調整を進める計画。各農家の生産量や出荷量、土地の面積を把握するアンケートなども実施していく。
会議に先立ち、西大舛髙旬町長が委員に委嘱状を交付。竹富町産業振興課長の小濵啓由氏が会長、同課長補佐の大屋裕次氏が副会長を務める。
委員は次の通り。
吉澤賢(竹富町農業委員〈東部〉)、上林大介(同〈西部〉)、水野友樹(西表東部パイン生産組合長)、平井伯享(西表パイン生産組合事務局長)、山城富正(西表島カボチャ生産部会長)、高田見誠(竹富町馬鈴薯生産組合長)、仲新城長博(JAおきなわ八重山地区水稲生産部会西表支部長)、大浜一将(西表島農業青年クラブ会長)、石垣信治(JAおきなわ八重山地区営農振興センター長)
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