「110番の適正利用を」 八重山署
110番の適正利用を呼び掛けようと八重山署(与那嶺一文署長)は「110番の日」の10日午後、舟蔵公園で寸劇などを行い、まきら幼稚園、真喜良小学校の園児児童ら約500人に「110番をかける時は落ち着いて警察の質問に答え、必要な情報を教えてほしい」と伝えた。
窃盗被害や不審者の出現を想定した寸劇で、正しい110番通報の例を実演。劇の終盤、逆襲する不審者に署員が見事な背負い投げを決め、児童園児らの大喝采を浴びた。
また、デモンストレーションで県警本部航空隊が県警ヘリ「なんぷう」に乗って来島。南の空からヘリが登場すると、子どもたちは声援で迎え、着陸後に試乗を楽しんだ。
その他、警察の装備や業務に関する説明、白バイ隊員による走行訓練や交通安全講話が行われた。
最後に児童を代表し、池間愛希君(6年)と上原冥冴(めいさ)さん(同)がお礼し、「いたずら電話をしない。110番を正しく利用する」と宣言した。
有田銀河君(6年)は「何か被害に遭った時は、まず110番に電話し、犯人の特徴や自分のいる場所などを、落ち着いてちゃんと伝えたい」と感想を話した。
同署によると、2017年の管内の110番有効受理件数(暫定値)は約4300件(前年3929件)。このうち交通関係の通報が約2割を占めて最多。拾得物問い合わせなどの各種照会が14%、情報提供などが12%を占め、同署は「110番は緊急時のための回線。急を要する通報の妨げとならないためにも、緊急性のない要件は、#9110や最寄りの警察署へ問い合わせてほしい」と呼び掛けている。
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