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豊穣に感謝、豊年祈願 アヒャー綱に熱狂

四カ字のムラプールで行われたアヒャー綱でブルピトゥを務めた仲唐アヤ子さん(中央)=5日午後、真乙姥嶽前

四カ字のムラプールで行われたアヒャー綱でブルピトゥを務めた仲唐アヤ子さん(中央)=5日午後、真乙姥嶽前

盛大に四カ字ムラプール

 五穀豊穣(ほうじょう)に感謝し、来夏世(クナツユー)の豊作と地域住民の無病息災を祈願する石垣市四カ字のムラプールが5日午後、新川の真乙姥嶽(まいつばおん)で行われ、炎天下、各字や団体が旗頭や太鼓、巻き踊りなどを奉納した。女性だけで行われるアヒャー綱や勇壮なツナヌミン、大綱引きなど一大絵巻が繰り広げられ、盛り上がりをみせた。会場には大勢の市民や観光客らが訪れ、島の伝統行事を満喫した。(8、9面に関連。10面に写真特集)

 開始前、会場周辺には各字や公民館、団体の旗頭が集結。新川字会の入嵩西純会長が「真乙姥嶽の神前をはじめ天地の神々に感謝を申し上げ、来夏世の満作の世果報年が迎えられるユーニンガイを皆さんと共にできることはこの上ない喜び」とあいさつした。

 この後、新川伝統の「田」と「矢」の旗頭や、記旗(シルシバタ)と五穀(グク)を持った稚児たちを先頭に長老(ウヤジュウ)や婦人によるザイ、鼓(ツヅン)、青年たちの鎌払(ガギバライ)、田打(ターウツ)などが奉納された。

 引き続き双葉公民館、大川、石垣、登野城の各字、JAおきなわ八重山地区本部、石垣島製糖㈱、石垣市役所、八重山農林高校、石垣中学校、東京八重山会が次々に旗頭や太鼓、巻き踊りなどを奉納した。

 「五穀の種子授けの儀」では、五穀の種子を持った農の神が東から登場し、西から来た巫女(みこ)に種子を伝授。その後、神司から授かったブル棒を雄雌の綱に差し込む「アヒャー綱」が女性だけで繰り広げられた。

 ブルピトゥ(棒貫人)に選ばれた仲唐アヤ子さん(68)=小浜島出身、新川=が神司から受け取ったブル棒で雌雄の大綱をつなぎ合わせると、取り囲んだ大勢の婦人たちが「サァー、サァー、サァー、サァー」とガーリで熱狂、盛り上がった。

 仲唐さんは「眠れない日が続いて緊張の毎日だったが、大役を果たせてホッとしている。指導して下さった先輩や支えて下さった方々に感謝している」と胸をなで下ろした。この日のために鹿児島県霧島市から駆け付けた娘の齋藤志保さん(39)=新川出身=は「こんなに大役だと思っておらず驚いた。私は県外に嫁いだ身だが、若い人が伝統を引き継いでいってほしい」と話した。

 この後、旗頭と綱は水元の神前とされる真乙姥嶽の西側約200㍍の場所に移動し、夕刻の薄暗い中、東からなぎなた、西から鎌を持った武者が勇壮なツナヌミンを演じた。フィナーレで行われた大綱引きでは、大勢の市民や観光客がかけ声をかけながら東西に綱を引きあい、引き分けに終わった。

  • タグ: 豊年祭四ヵ字
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