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ヤギ肉高騰、キロ当たり800円→1200円

数量限定や販売停止となっているヤギ汁=9日、市内飲食店

数量限定や販売停止となっているヤギ汁=9日、市内飲食店

消費量増影響、昨年の1.5〜2倍 値段据え置きに限界

 石垣市内のヤギ料理店で、ヤギ汁などの提供を制限する動きが広がっている。地元や観光客による消費量の伸びに供給が追いついていない上、ヤギ肉価格が高騰しているためだ。店側は「需要と供給のバランスが崩れている」と悲鳴を上げ、常連客は「よく食べていたヤギ料理が限定メニューになって食べられない日もある。残念」と肩を落とす。沖縄の名物料理の現状はどうなっているか取材した。(屋比久賢太記者) 

 ヤギ料理の消費量増加の背景には、琉球大学の研究チームが2014年に発表した「ヤギ肉が血圧を上げる」という風評を否定する研究結果がある。血圧上昇は味付けに使用される食塩が原因で、ヤギ肉そのものは長期間摂取しても鶏肉と同様に血圧が上昇しないことが分かり、ヤギ料理の薬味として用いられるヨモギには血圧の上昇を抑制する作用があることも判明した。

 これ以降、県内では「ヤギブーム」が起き、需要の高まりに供給が追いつかない状況が続いている。石垣市内のヤギ料理店によると、ヤギ汁、ヤギそばなどのヤギ料理を注文する客は昨年、1.5〜2倍に増えたという。

 需要の高まりに伴い、島産ヤギ肉のキロ単価は従来の800円から最大1200円まで上昇。これに対してヤギ料理の値段は1000円前後と据え置かれている。店側によると、採算がとれず、値上げを検討する店舗もある。ある店では昨年11月から提供数を制限、別の店舗ではことしに入り提供を断念した。

 ヤギの生産から料理の販売まで行う男性経営者は「(観光客の増加で)料理を食べにくるお客さんが多くなり、供給が追いつかずに販売を停止している」と話し、別店舗の男性店長は「ヤギ肉の価格高騰で料理の値段を上げたいが、客の事を考えるとちゅうちょしてしまう。需給バランスが良くなってほしい」と胸の内を語る。

  石垣市は2016年度から山羊増殖改良推進貸付事業を開始、大型ヤギの導入で生産量拡大を目指している。

 市山羊生産組合の宮國文雄組合長は「2年後にはセリも開催し、生産を伸ばしたい」と意気込む一方、「生産コストを考えると、キロ単価は1000円から1500円が妥当。大型ヤギを、これまでの1㌔800円で売るのは厳しい」とも。

 頻繁にヤギ料理を食べるという50代男性は「地元消費を最優先に考え、何とか現状の値段で食べられるようにしてほしい」と訴えている。

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